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組織概要

宮城県女医会について

宮城県女医会 山本 蒔子

 宮城県女医会は昭和33年に創立され、平成20年で50年を迎えることができました。創立当時の先輩達のご苦労は、平成元年に発行した宮城県女医会誌―三十周年記念―に掲載されておりますが、女医の数は少なく、仕事の上のつらい経験などを何でも話し合える場として、会員同士が親睦を深め、また、福祉施設への寄付活動が中心でした。

  その後、社会的活動を徐々に行えるようになりました。男性優位の大学や病院において、若い女医が研究を継続することは、指導者の性差別意識や家庭との両立の困難さなどからまだまだ容易ではありません。そこで、若い女医を支援することを目的に、平成3年から研究助成制度を始めました。平成22年で20回目となり、42名の若い女医に研究助成金を差し上げてきました。若い人達の研究の現状や就業環境を知る機会となり、会員にとっても有意義であり、助成金授与者の入会により若い会員を増やすこともできました。
平成10年には「女医の生活・就業・職業に関するアンケート」を宮城県下の女医を対象に行いました。育児のために女医が苦労している状況と、そのことを管理者側は全く理解していない状況がうかがわれる結果でした。
 平成13年に、千葉県知事堂本暁子氏による「女性の健康・女性の医学」という市民公開講演会を開催しました。女性の訴えをよく聞き、総合的に女性の病気を診断治療する女性外来の設立に大変感銘を受けました。女医だからこそ、女性の立場に立って女性に役立つ事業が出来ないかと考え、平成14年4月から女性健康相談室を立ち上げました。現在は宮城県や仙台市からも補助を受け、会員の半数が協力する事業に成長しました。医療機関にかかっていてもよく話を聞いてもらえず不安、家庭責任を女性のみが一手に引き受けざるを得ないために悩んでいることなどを、経験の豊かな女医が理解と共感をもって聞くことが、利用者にとって好評の理由のようです。
  女医の就業支援に関しては、平成13年に東北大学病院に病児保育施設が設立されて以来補助を行い、また、東北大学病院における子育て中の女医の就業状況調査や病院長への要望などの活動を支援してきました。これらの経験から、女医が家庭の事情で働くことを止めたり、若くして非常勤勤務になり希望する進路をあきらめてしまう前に、助言したり相談に乗るような事業が必要ではないかと考え、平成19年から宮城県や宮城県医師会と共に、若い女医に対するキャリアデザイン支援事業を始めることになりました。さらに、平成22年には宮城県から地域医療再生事業の一環として助成を受けて、宮城県女性医師支援センターを設立し、相談事業、講演会の開催および子育てを支援できる情報の提供等に取り組んでいくことになりました。 
宮城県女医会は、女性に対する医療の改善や女医が持てる力を十分に発揮できる環境を作るために今後も活動していきます。